石井隆脚本、池田敏春監督「夜に頬よせ 過去を抱いた女」 2時間サスペンス枠のフィルム撮影、紺野美沙子主演の名美もの。お蔵入りになったが、これはなかなか傑作なので世に出てほしかった。全編減感したような仄暗い映像だった。この頃は作って放送しない2時間サスペンス結構あった。
— 佐々木浩久 (@hirobay1998) June 9, 2022
紺野美沙子「夜に頬よせ」 https://t.co/Y7IKUH4IvR @YouTubeより
— bruce (@bunnsyo2000) May 2, 2020
紺野美沙子が土屋名美を演じていたとは。出演者も永島敏行、三原じゅん子、山田康雄と豪華。脚本 石井隆。 pic.twitter.com/QYL5mBWGcF

動画サイトにアップロードされていたフジテレビで放送されたテレビドラマ『夜に頬よせ 過去を抱いた女』(1988年、池田敏春監督)を観た。
九州の私立大学で失踪中の理事のもとに一通の手紙が届いた。差出人は土屋名美(紺野美沙子)という女性で、その内容は理事のスキャンダルだった。興信所で働く山尾哲郎(永島敏行)に名美捜しの依頼が入るが…。


映画『天使のはらわた 赤い淫画』などでコンビを組んだ石井隆と池田敏春による2時間ドラマだが、内容の暗さから2年間お蔵入りになり深夜にひっそりと放送された。ドロドロした作風の石井隆と池田敏春では、当時の浮かれた気分の社会やフジテレビの社風には似つかわしくないのかもしれない。しかし、世間がそういう風潮であっても社会で息を潜めながら生きる人々を照らす石井隆と池田敏春の特徴は活きていたと思う。
登場人物は皆、挫折を抱えて生きている。女性が自力でもがきながら生きようとするが、経済的にも性的にも男社会に搾取されてしまう構造は今も変わらない。
お気楽ではないしっとりとした大人のドラマが心に沁みた。
