映像ソフトで映画『カサンドラ・クロス』(1976年、ジョージ・P・コスマトス監督)を観た。
テロリスト3人がジュネーブのIHO(国際保健機構)にある、米国の秘密生物研究セクションを爆破しようとするが失敗。危険な細菌に感染したテロリストのひとりが大陸横断列車に乗り、CIAのマッケンジー(バート・ランカスター)は列車に乗車していた著名な医師のチェンバレン博士(リチャード・ハリス)と連絡を取って、感染者を治療させる。だが、マッケンジーは細菌の秘密を葬るため、30年近く使用されていない“カサンドラ・クロス”と呼ばれる鉄橋へ列車を誘導する策を取る。
欧米版『新幹線大爆破』なテイスト。コロナ禍を予言している様で驚く。国家の理屈で見殺しにされる命。敵意はないのに立場上、対立しなければならない虚しさ。それから列車が通過するポーランドの大鉄橋の危険性を見抜いたのは妻子を強制収容所で亡くしたユダヤ系のお爺さんだったりする所に当時はまだ戦争の記憶が残っていた事が分かる。劇中、錯乱して自暴自棄になるマーティン・シーンをリチャード・ハリスが説得して抱きしめるシーンはジンワリとした。誰もが強く生きられる訳ではない。
それでも絶望の淵から救うのはいつも人々の叡智と勇気なのだ。

![カサンドラ・クロス [Blu-ray]](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/aaganlisou/20260706/20260706171338.jpg)