図書館で借りた映画『マークスの山』(1995年、崔洋一監督)を観た。
1976年、南アルプス北岳: 将来を嘱望された5人のエリート(M.A.R.K.S.)が、仲間内の内ゲバ事件で発生した殺人を隠蔽するため、被害者の死体を遺棄。19年後、東京: エリートの一人である検事・松井浩司(伊藤洋三郎)が殺害される。さらに、元暴力団員の畠山(井筒和幸)も殺害され、一連の事件は1976年の殺人事件と繋がっていることが判明。 警視庁の刑事・合田雄一郎(中井貴一)は、警察上層部からの圧力や妨害を受けながらも、事件の核心に迫る。

映画化をする時は、原作者の高村薫氏が分厚い脚本を書いてきて崔洋一監督は泡食ったとか。脚本が丸山昇一になって、かなり話は整理されていた。所詮、警察も縦割りで会社組織。しかも顔が立つ立たんで諍いが起きるヤクザみたいな所がある。そんな組織を巧妙にのらりくらりと切り抜ける合田雄一郎を中井貴一が好演。ただ、前半からの乾いた描写が良かっただけに萩原聖人と名取裕子の濡れ場、内ゲバシーンの凄惨さや山岳シーンが冗長だった。日本的ウエットさが邪魔をした感じだ。
個人的にはもう一度中井貴一による合田雄一郎シリーズが観たい。
追悼崔洋一「マークスの山」
— 阿乱隅氏 (@yoiinago417) November 27, 2022
高村薫の膨大な原作を端折った為に説明不足感は否めないが、それを補って余りある骨太の演出力。人間の執念が狂気に至る凄まじさを圧倒的熱量で描いた犯罪映画の傑作。冒頭、吹雪の中に立つ少年を捉えた撮影(浜田毅)も圧巻。力強い映画作家だった。ご冥福をお祈りします。 pic.twitter.com/OdrSWebDqF

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