

映像ソフトで映画『痴漢電車 りえのフンドシ』(1990年、瀬々敬久監督)を観た。
田舎の炭鉱町から上京し恋人に騙されて無一文のりえ(水鳥川彩)が、ひょんなことから地下プロレスの世界に足を踏み入れる。
瀬々敬久監督にしてはケレン味しかない珍品。リングアナウンサー役で山本竜二が出ているからかプロレスもののAVみたいだった。過酷を背負う男達が地下プロレスに人生を賭ける。女に人生を変えられる奴。女に人生を賭ける奴。そんな人間達の燻った思いがリングに結集する。現実感が無い設定だが、プロレスラー役の岸加奈子の体格と佇まいには説得力があった。他にも脅迫しに来た男と恋に落ちる中村京子が魅力的。
人生というリングは応援するものではなく戦う為にある。