配信サイトで映画『天使のはらわた赤い教室』(1979年、曽根中生監督)を観た。 うらぶれた温泉町でブルーフィルムを鑑賞した村木(蟹江敬三)は、教室で男子高校生に犯されている女に一目惚れ。エロ雑誌の編集者をしている村木は、東京に戻っても女のことが頭から離れない。ある日、いつもの撮影現場であるラブホテルに行くと、受付にいたのがその女(水原ゆう紀)だった。村木は「運命の出会いだ。」と思ったのだが…。
地獄の様な出会いと再会。そして別れ。泥沼に嵌った女に対して半身で同情したってうまくはいかない。憐憫を持った時点でその結末は決まっていた様なものだ。明かりや視点で心象風景を映し出す曽根中生の演出が見事。 どん底に堕ちても気高さを失わない水原ゆう紀と終始不貞腐れて斜に構えている蟹江敬三が好演。"最優秀・土屋名美"と"最優秀・村木哲郎"は水原ゆう紀と蟹江敬三で決定です。 奇跡の様な演出と奇跡の様なキャスティングが生んだ奇跡の様なメロドラマだ。