映画『野獣死すべし 復讐のメカニック』(1974年、須川栄三監督)を観た。
大学教授の伊達邦彦(藤岡弘)はかつて自分の父親を破滅に追いやった男たちに復讐すべく完全犯罪計画を実行に移す。やがて次々と発生する謎の要人死亡事件。しかし、この事件に不審を抱いた記者の正田(黒沢年男)は独自に調査を開始していく…。
過去、『野獣死すべし』で伊達邦彦を演じた仲代達矢は変人、松田優作は狂人、本作の藤岡弘、は野人と言ったところで、事件の協力者でも用済みならパイオツおっぴろげの緑魔子でも殺す非道ぶり。大藪春彦の持つニヒリズム、サディズム、ナルシズムに破滅の美学を藤岡弘、は仲代、松田より体現していたと、思う。
ラストで蜂の巣にされた藤岡弘、の面構えはまさしく野獣だった。

