こんなん観ましたけど。

帰ってきました!

君と私。

 映画『君と私』(2022年、チョ・ヒョンチョル監督)を観た。

 

 修学旅行を控えた女子高生セミ(パク・ヘス)が、事故を予感させる夢を見て、入院中の友人ハウン(キム・シウン)に長年秘めた想いを伝えようとするが…。焦るセミと、ある事情を抱えるハウン。お互い言葉にならない気持ちを抱えたまま、2人だけの夜が訪れた━━。

 2014年、韓国で起きたセウォル号沈没事故を背景にしている。『セーラー服百合族』か『櫻の園』みたいな百合展開かと、思いきや十代特有の悩みや日常を捉えた青春映画だった。沈没事故に遭うのを分かっているだけに、十代の高校生が生きる瞬間が如何に尊いかを知る。事故になると単なる数字になってしまうが、その数字ひとつひとつに人生があるのだ。それを映画などで再現しないと遺族や死者に思いを至れないのは何と愚かしい事か。それを分からせてくれただけでも素晴らしい映画だ。