U-NEXTで映画『団鬼六原作 花と蛇』(1974年、小沼勝監督)を視聴した。

一流会社勤務の片桐誠(石津康彦)は、娼婦だった母(藤ひろ子)を抱いた黒人兵(ウイリー・ドーシー)を射殺して以来、緊縛写真でしか勃起しない。ある日、社長の遠山(坂本長利)から性交を拒む静子夫人(谷ナオミ)の教育を命じられるのだが…。

ロマンポルノにとっては初のSM作品だったが、原作者の団鬼六はコメディタッチな内容に立腹したとか。日活としては、大衆にいきなりガチのSM空間を見せても理解できないので、かなり咀嚼した形にしたのも理解は出来る。ガチの格闘技を志向したが、自分たちレスラーの限界と観客の理解度を考慮して格闘技風のプロレスになったUWFみたいなものか。は?。

観ていて罰ゲームを受けているとしか思えなかった谷ナオミの圧倒的な存在感が、コントになりがちな設定に説得力を持たせていた。単なる変態映画に収まらないトラウマからの脱却のドラマにもなっている。
